こんにちは!
吉崎めぐみです。
前回に引き続きYouTube動画にお寄せいただいたご質問にお答えします。
ご質問くださった方は中学2年生!こんなに自分のクラリネット演奏を見つめ、研究していてすごいと思います。
近々ソロがあるとのことで今回は【クラリネットで大きな音を出すには?】という内容を考えてみたいと思います。
クラリネットの大きな音ってどういうことでしょうか。
きっと周りの音に埋もれずよく響いて通る音なのかなと思いました。
クラリネットの音を響かせるって、どうやればいいのでしょうか。
これは私にとっても課題です。一緒に考えていきましょう!
原点に戻りますが、クラリネットはリードという発音体が振動することによって音が鳴ります。
いろいろな技術を習得するにもまず、リードが振動して音が鳴る、そのことにプラスしていくしか向上しません。大きな音もそのひとつです。
ということは、リードがいちばんよく振動する吹き方をしたほうがよい、ですよね?
このへんから、文字で伝えることの難易度が最高レベルに突入した感じです(でも書く)
お使いのマウスピースとリードの組み合わせがメーカーが推奨する組み合わせから大きく逸脱しないことも大切です。
といいながら、私は上の表に出てくるヴァンドレンのマウスピース5RVライヤーにV12の3番を付けているので微妙に逸脱していますが…
そして、リードと下唇の接点も大切なポイントです。
人によって、またマウスピース等によってもポイントが微妙に違いますので、ここに正解を書くことができません。
しかしほんの1ミリ以下の変化が音の鳴り方に良くも悪くも影響するということは知っていてほしいです。
次に、息を入れる方向についてです。
大きな音を出したい→たくさん吹き込む→苦しいけど変化なし→息がたりないのかな?→吹き込む→疲れるけど大きくならないというループに巻き込まれる方も少なくないです。
気持ちとしてたくさん吹き込めば大きな音が鳴りそう!というのはわかります。
楽器の中に向けてゴオオオと吹き込む感じですと効果が得られにくく、音も荒れてしまいがち。
あえてヒントに留めますが、楽器の(ベルの方向)に向けて息を吹き込んでいたとしたら、そうではない方向に変える実験をしてみてほしいです。
まさか!?という結果がもしかしたら出るかもしれません。
なんとなくでも変化が感じられたら、その変化をよくよく観察してください。
同じくらいの息の量で、方向を変えて何か変化を感じたらそのポイントを覚えておくようにしましょう。
最後に、ソロの場面で大切なことをおまけに書いてみます。
ソロはよく聴こえないといけないから大きく吹かなきゃ!というのは基本的には大正解です。
音楽には流れやフレーズといった【まとまり】があり、ちょうど文章に例えると句読点や段落といったものに似ています。
それらを気にしていない読み方(演奏)は、聞いている人に意味(音楽)をうまく伝えることができません。
フォルテの中にも、メゾフォルテやメゾピアノのように音量や雰囲気を感じとる研究もぜひしてみてください。
また、音の出だしと音の終わり(処理)もすごく大切です。
今回はこうすればいいですよ!と言い切れる内容ではなかったのであいまいで理解しにくいかもしれません。
クラリネットの演奏ってとっても繊細な動き(コントロール)の連続なんです。
ひとつの目標に向けて練習を積み重ねると、不思議と他のこともつられて良くなったりします。
すぐに答えが見つからなくても焦らず、ゆっくりがんばってほしいです!
また次回、質問の続きにお答えしますね♫
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