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執筆者の写真Megumi Yoshizaki

楽器なしでもできる!【息を長く保つ(伸ばす)ための練習方法】

更新日:2020年9月21日

こんにちは!

吉崎めぐみです。


今回もYouTubeにいただいたご質問に対する回答編です。

質問いただいた動画はこちらです。「クラリネットのリードミスを減らす方法」


さて、本日のお題は【息を長く保つにはどうしたらよいか?】です。

クラリネットは楽器の特性上メロディーを奏でることと同じくらいハーモニーをつくることにも長けている楽器です。

ソリスティックな演奏をする時とは違う独特のねいろでクラリネット同士でも他の楽器とも美しいハーモニーをつくることができます。

とは言え、そのハーモニーをどこまでも一息で維持することはとても難しいですよね。

今日はできるだけ一息の長さを保てるようになる練習方法について考えてみます。


ちなみに、私が知る限り最も高貴で上質なロングトーンの応用編は、ベートーヴェン作曲『交響曲第4番』https://youtu.be/dCMYxJIji1gと『交響曲第9番』https://youtu.be/YK_zMa7ykQsのどちらも冒頭部分です。



 

まずは楽器なしで練習!

息のコントロールといえばロングトーンですよね。

そのロングトーンのやり方を工夫することで、少しずつですが息を長く保つことができるようになります。

まずは楽器を使わない練習方法から一緒にやってみましょう。


①息をすべて吐き切る!

長く伸ばしたいのだから息をたくさん吸えばいいのかな?ということはみなさん思い浮かぶと思います。たくさん息を吸うには、あらかじめ肺の中から空気を追い出しておき、新しく取り込む練習が効果的です。

もうこれ以上吐けない、というところまで息を吐きます。おなかを内側に引き込む感じです。(ドローイン)めいっぱい吐いたら、引き込んでいたおなかをパッと緩めます。

すると勝手に新しく空気が入ってきませんか?

吐き切る⇔吸うを何度かやってみると、感覚がつかめるでしょう。


②入ってくる空気で上半身を満たす

よく耳にするフレーズに「息を吸うとおなかが膨らむ」というのがありますが、これはおなかが前方に出っ張るということだけではありません。

クラリネットを演奏する際の呼吸では、脇腹・肋骨付近・鎖骨周り・背中など広範囲が影響を受けています。

身体の内側から全方位に感覚が広がるイメージがあります。

満たすのは上半身ですが、意識は床のほうにあるような気もします。

みなさんはいかがですか?


③たくさん吸えたら吐くスピードを保つ

上下の前歯をつけて隙間からスーーーーーーと音をたてて息を吐く練習です。

一定のスピードで息を吐き続けます。身体は内側から張ったままです。もう限界!これ以上でない!と思ったところから少し頑張って、おなかを内側に引き込む感じで最後まで出し切ります。出ないけど出そうとしてください(鬼みたい)

呼吸だけの練習はどこにいてもできますので思い出したときにやってみてくださいね!


④実際にクラリネットでやってみる

先ほどの楽器を使わない呼吸練習と同じように、クラリネットで任意の音をできるだけ長く伸ばす練習です。

メトロノームを使うとよいでしょう。拍の経過を感じながら行うことが大切だからです。



質問者さんは16拍くらいのばせたら…とのことでした。そうですよね、そのくらい伸びれば演奏の自由度が増しますね。

日頃からロングトーンをするときにクレッシェンドとディミヌエンドの形を取り入れると良いとおもいます。

息のペース配分を意識することができるようになります。


もし伸ばしたい分だけ伸ばすことができなかったとき、何が足りなかったのか毎回よく観察して次の練習に移るようにしましょう。


繰り返し練習の意味

楽器の上達にはある程度のセンテンスを繰り返し馴染むまで反復練習することは必須ですが、繰り返すことそのものが目的ではありません。

1回1回自分の音、身体がどうなっているのか観察しながら行うことで意味を成します。

練習を積むということは自分の音を客観的に聴いて次に出す音に活かす。この繰り返しなのです。


最終的に、自分の先生は自分!という状態をつくること。



 

もっと具体的な練習方法や実際自分はどうなのだろう?という疑問・お悩みのある方はレッスンにいらっしゃいませんか?

体験レッスンも実施中です。ページいちばん上の【体験レッスンについて】などご覧ください。

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