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  • 執筆者の写真Megumi Yoshizaki

クラリネットおすすめのロングトーン練習方法について

こんにちは!

吉崎めぐみです。


今日はクラリネットの基礎練習には欠かせないロングトーンのやり方について考えてみたいと思います。

ご紹介するのは私が高校生のときに教わったやり方です。もうずっとこのやり方でやっています。

この方法は初心者向けというよりは比較的クラリネット歴がある方向けであると思います。

モーツァルト、ブラームス、シューマンなどに挑戦したい方、究極の美しいレガートを身につけたい方、ぜひお試しください!


まずは譜例をご覧ください。


この方法をロクヨンと呼んでいますが文字通り6拍と4拍の組み合わせでロングトーンを行う方法です。

メトロノームはだいたい4分音符=60前後(その日の心拍数くらいで行うのもおすすめ)

リードの様子を伺いやすい開放のソから始めます。

半音階で下がっていきます。


ロングトーンの目的とは

☆アンブシュアを安定させる(唇とその周辺の自由度と安定感のバランス)

☆決まったタイミングで音を出す練習

☆息の使い方(ブレスコントロール)を身につける


主にこの内容だと思いますが、ロクヨンにすると一度のロングトーン練習で効果がより多く見込めると思うんです。


 

具体的なやり方と気をつける点

★ソを6拍、半音下がってファ♯を4拍。合計10拍のロングトーンです。【譜例1】

★間に2拍の休符をとります。この休符で余った息を吐き、再び深いブレスをとります。

★ソから始まり半音階で最低音のミまでいきます。ここで休んでも良いですし、いけそうならソから半音階で上行していきます。【譜例2】

★音の伸びが良いか、運指による都合で音にむらがないか、半音変わるときに音が滑らかに移行できているかなどに耳を傾けて行います。

★吹き終わった音が次のセンテンスの始まりの音。音の出だしのクオリティを保つ練習になる。【譜例3】


この方法で得られる効果

☆音色の凸凹が少なくなり、音と音が離れていることを感じさせない滑らかな音の練習になる。

☆音程にも気を配れるようになる。ひとつの音を伸ばすよりも隣同士の音の隔たり(音程)がわかりやすいため、狂った音程に気がつきやすい。

☆6拍めから次の音へ移行するときに丁寧にすることで、アウフタクトで始まる曲にも応用できる。(丁寧に小節をまたぐ、小節をまたぐフレーズのテンションが当たり前にできるようになる)



 

クラリネットをある程度の時間吹き続けるにはアンブシュアを保つためお口周辺の筋肉を柔軟に使えることが大事です。

ロングトーン練習はクラリネット演奏のための大切な大切な項目です。

冒頭に挙げたような作曲家の作品だけでなく、すべての音楽はレガートが大切だと思うんです。

ここに挙げたやり方はほんの一部で、実際に行うには書ききれない細かなコントロールが必要です。

やってみた人にはわかる、細かなコントロールの必要性。

気になる方はぜひレッスンで一緒にロクヨンしませんか?

お問い合わせお待ちしています!


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