こんにちは!
吉崎めぐみです。
本日のテーマは【アルペジオ】です。
アルペジオとは分散和音のことです。
こういうの➡
文字通り、和音を分解・分散させていますよね。
クラリネットは音域がとても広いことが特徴であり魅力的なポイントでもあります。
その魅力を引き出せる場面のひとつに、このアルペジオがあります。
いつも私がおすすめしている基礎練習のスケール本にも例外なくこのアルペジオが書かれています。
クラリネット演奏の技術のひとつとしてとても大切なものですが、基礎練習だからやってる!というだけではもったいないです。
このような音形の練習は、間違いなくこれらのためにあるのです!
おすすめのクラリネットのための作品のリンクを貼ります。
クラリネットを演奏する人の永遠の憧れ。
聴きながらどこにアルペジオが出てくるか探してみてくださいね(^_-)-☆
W.A.モーツァルト『クラリネット協奏曲 kv.622』
アレッサンドロ・カルボナーレの演奏でどうぞ
J.ブラームス『クラリネット五重奏曲 op.115』
カール・ライスターの演奏でどうぞ
こちらはブラームス作曲クラリネット五重奏曲の冒頭部分です。
ほとんど分散和音またはそれに近いものになっていますよね!
和音の構成音と周辺の音でできています。
この作品をいざ演奏しよう!となったとき、この楽譜だけを頼りに練習を積み重ねても
なかなか思うようにいかないのではないかとおもいます。
それは、こうしたい!という音楽的感情を自分の音に乗せる技術がついていないからではないでしょうか?
普段から基礎練習のメニューにスケール、アルペジオが含まれていれば曲の練習がはかどりますし、同じ時間数でもより濃い内容の練習ができると思います。
美しいアルペジオとは
運指の都合で音が薄くなったり飛び出したりせずに、すべて均等・なめらかに鳴ること。余計な音も入らない。
主音との関係性が聴こえるような音程感であること。
だと思います。
ではどのような練習でそれが叶うのでしょうか?
例としてアイヒラーのスケールa-mollより№2
a-mollなので主音はラ(A)、ラから始まる和音なのでラドミですね。もし可能ならピアノでソシ♭レ(=クラリネットのラドミ)を3つ同時に鳴らしてその響きを念頭に置きながらクラリネットを吹いてみましょう
音が離れているところは、より息に着目してみてください。
指は必要以上にパキパキ動かさない、指の腹がトーンホールに吸い込まれるような感覚で。
楽器本体から指を離しすぎない。
離した指の方向に注意(爪の向き)
ピンクで表したような感じ方で行うと息のアップダウンにとらわれず演奏しやすくなる
青で示した音にテヌートがあるつもりで演奏すると転びにくくなる
などなど、まだたくさん気をつけたい項目はあるのですがお一人お一人クセも違うので
まずはご自身の演奏をじっくり観察しながらやってみてほしいです!
関連記事はおすすめのスケール練習についてです↓
練習の参考になればうれしいです!
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